副業を始めたいけれど、何から手をつければいいか分からない。そんな未経験者向けに、就業規則の確認から最初の1案件獲得、月20万円まで伸ばす道筋と確定申告までを一気通貫で整理します。2026年は生成AIの普及で副業の入り方そのものが変わったため、その前提も踏まえて解説します。

副業の始め方の全体像|2026年に最短で月5万円に到達するルート

副業を始める手順は、ざっくり5つに分解できます。順に踏むだけで、未経験から3週間以内に最初の1案件、3カ月で月5万円、半年で月20万円までは現実的なラインです。

  • 副業規程の確認(就業規則・申請手続き・競業避止)
  • カテゴリ選定(本業の延長線で稼げる領域に絞る)
  • ツール契約(ChatGPT/Claude/Cursor等のAI環境)
  • プラットフォーム登録(クラウドソーシング+エージェントの2系統)
  • 初案件獲得(小さく取って、実績化して、単価を上げる)

このうち2026年で大きく変わったのが3番目以降です。出発点が「ChatGPTで補助→Claude CodeやMCPで本格化」に変わったため、データ入力やテープ起こしのような単純作業の単価は下がり、AI実装を伴う受託の単価が伸びています。クラウドワークスの開示資料では、2024年から2025年にかけて生成AI関連案件の発注金額が前年比8.4倍に増えており、稼ぐ層と稼げない層の差が広がる構造に入っています。

副業実施率そのものは、パーソル総合研究所の2023年調査で正社員の11.0%、マイナビの2024年調査ではより広い母集団で22.4%という数字が出ています。経団連の2022年会員企業調査でも、副業を「認めている/認める予定」と回答した企業は70.5%に達しており、制度上のハードルは過去5年で大きく下がっています。

副業規程の確認方法|会社の就業規則のどこを見るか

最初にやるのは、自社の就業規則を読むことです。副業を始めたあとで処分を受けるのが最悪のパターンなので、ここは1日かけて確認しても損になりません。見るべきは以下の3点です。

  • 副業の可否(全面禁止/届出制/許可制/自由)
  • 申請フォーマット(人事部宛か直属上長宛か、書面か電子か)
  • 競業避止と情報守秘の条文(本業と同業の副業がNGか)

公務員以外の民間正社員には、法律上の副業禁止規定はありません。労働時間外の時間をどう使うかは原則として労働者の自由で、判例上も会社が一律に副業を禁止することは難しいとされています。ただし会社の就業規則で「届出制」「許可制」を敷くことは認められており、無断で副業を行ったことを理由に懲戒処分が出るケースは現実にあります。

届出制の会社で副業申請を出すときに人事から聞かれるのは、たいてい次の4つです。

  • 副業先の名称・業種・自分の役割
  • 想定する稼働時間と曜日
  • 本業との競合可能性
  • 本業の業務時間・健康への影響

ここで提出する内容は事実ベースでまとめれば通ります。逆に「業種を明かしたくないので非開示」「稼働時間は未定」と濁すと、許可が下りないか追加ヒアリングが入ります。

許可制で本業と同業の副業を希望する場合は、社内競合に当たらない範囲を先に整理しておくと交渉が早いです。たとえばSaaSの営業職が、副業で別業界の中小企業向けに営業コンサルをやる、というような切り分けは認められやすい組み合わせです。

やるカテゴリの選び方|本業×AIの組み合わせで差別化する

副業カテゴリは無数にありますが、未経験者が最初に選ぶべき軸は「本業の延長線」です。データ入力や記事の文字起こしのようなゼロベース系のタスクは、生成AIの普及で単価が落ち続けており、月1万円を取るのにかかる時間が肥大化しています。

代わりに伸びているのが、本業ドメイン×AI実装の組み合わせです。

  • 営業職×Claude Code×HubSpot MCPでの商談メモ転記とリードスコアリング
  • マーケ職×Claude Code×GA4 MCP×n8nでの競合クロールとレポート整形
  • 人事職×Claude Code×ATS MCPでの応募管理とスカウト文案
  • 経理職×Claude Code×freee MCPでの月次仕訳補助
  • カスタマーサクセス職×Claude Code×Zendesk MCPでのFAQ整備と問い合わせ要約

このタイプは「本業で当たり前に使っているツールの使い方」をそのまま売れる副業で、AIスキル副業と呼ばれるカテゴリに入ります。単価レンジは時給4,000円〜10,000円、稼働20〜40時間で月10万〜40万円が現実的なラインです。具体的なカテゴリ分類と単価レンジはAI副業完全ガイド2026に8カテゴリで整理しているので、自分の本業に近い領域を選ぶ参考にしてください。

非エンジニアでAIを業務に組み込んだ経験がまだない場合は、先にツールに触る期間を1〜2週間取るのが近道です。非エンジニアのためのAIツールガイドで、何から触ればいいかを整理しています。

本業がIT系で実装スキルがある人は、Claude CodeとMCPを使った業務自動化の受託に振るのが2026年の高単価ルートです。仕事の型はAIフリーランス完全ガイド2026で、Claude Skills/Hooks設計などの実案件レベルまで踏み込んでいます。

ライティングやデザイン、動画編集など従来型の副業を選ぶ場合も、AI併用前提でやれば単価は下がりません。ライティングなら「AI下書き+人間編集」の二段構えで月10万円、デザインなら「Midjourney+Figma」で月15万円が見える単価帯です。

プラットフォーム・エージェント登録の手順

案件を取るルートは大きく3系統あります。

  • クラウドソーシング型(クラウドワークス、ランサーズ)
  • エージェント型(シューマツワーカー、ITプロパートナーズ、レバテックフリーランス)
  • 直取引型(X、Wantedly、知人紹介、自社サイト)

未経験者がまず登録するのは、クラウドソーシング1社+エージェント1社の組み合わせがおすすめです。クラウドソーシングは案件量が多くて実績作りに向き、エージェントは案件単価が高くて月10万円以上を狙うのに向いています。

クラウドワークスは登録ワーカー数743.8万人を抱える国内最大手で、タスク/プロジェクト/コンペの3類型から実績を作れます。手数料は5〜20%の段階制で、20万円超の部分は5%まで下がる構造です。生成AI関連案件が前年比8.4倍に伸びており、AIプロンプト設計のような新カテゴリの仕事も増えています。詳細はクラウドワークスにまとめています。

シューマツワーカーはエージェント型の代表格で、週10〜20時間稼働のリモート副業案件を扱います。ワーカー側手数料ゼロで、マッチングディレクターとコンシェルジュの2段サポートが付くのが特徴です。AI関連案件の単価は時給3,000〜6,000円帯が中心で、月15〜30万円を稼ぐ層が厚いです。詳細はシューマツワーカーで整理しています。

エージェントを並行で2〜3社登録しておくと、面談で得られる相場感が一気に揃います。比較検討の本格版はAI副業エージェントおすすめ比較で扱う予定です。

登録時に必要なのは、本人確認書類・銀行口座・職務経歴の3点です。職務経歴は本業の業務内容を箇条書きでそのまま貼れば足ります。ポートフォリオは案件を取ってから作ればよく、登録段階で無理に揃える必要はありません。

副業の最初の1案件を取る相談先として、オシジョブの無料相談も使えます。Claude CodeやMCPを使えるレベルの人には、月10〜50万円帯のAI実装案件を直接マッチングしています。

最初の1案件の獲得方法|実績ゼロから3週間以内に契約まで

未経験の最大の壁が「実績ゼロ問題」です。発注側は実績で判断するので、実績がない人ほど発注されにくく、発注されないと実績が貯まらない、というループに入ります。これを抜ける手順は決まっています。

  • 第1週: 単価を捨てて5,000〜10,000円の小さな案件を1件取る
  • 第2週: その案件を3日以内に納品して、評価を獲得する
  • 第3週: 同じカテゴリで単価を3倍に上げて、2件目に応募する

最初の応募で大事なのは、提案文の冒頭3行です。発注者は1件あたり10秒で読むかどうかを判断するため、最初の3行で「案件文を読んでいる」「自分が貢献できる根拠を1つ持っている」を見せる必要があります。テンプレ流用の提案文は、ほぼ通りません。

応募数は1日5〜10件を目安にすると、未経験でも1週間以内に最初の契約が取れます。応募50件で1件契約が現実的な歩留まりで、提案文の質を上げると20件で1件まで上げられます。

未経験OKと書かれた案件を選ぶときの注意点は、極端に低単価のタスクに長時間吸い込まれないことです。1文字0.3円の記事ライティングや1件10円のデータ入力は、AIで自動化されつつあり、実績にもなりにくいので避けてください。代わりに「マニュアル整備」「FAQ作成」「議事録要約」のようなAI併用前提の案件を選ぶと、時給換算1,500〜3,000円帯から始められます。

エージェント経由で取る場合は、最初に担当者との30分面談を入れて、稼働可能時間とスキルを言語化するところからです。エージェントは未経験の人を未経験向け案件に振り分けてくれるので、応募ベースのクラウドソーシングより歩留まりが良いケースが多いです。

月1万→月5万→月20万への伸ばし方

最初の1万円が取れたら、次は単価アップと案件数の両軸で伸ばします。

月1万円から月5万円のフェーズは、案件数を増やす段階です。同じカテゴリで5〜10件の実績を作り、ポートフォリオページを整え、提案文を案件ごとに書き分けます。この段階で時給換算が1,500円を下回るなら、カテゴリ選びを見直す合図です。

月5万円から月20万円のフェーズは、単価を上げる段階です。クライアントとの関係が継続する案件を1〜2件確保して、月単位の固定契約に切り替えます。クラウドソーシングからエージェント経由の継続案件に主戦場を移すのもこのタイミングです。

月20万円を超えてくると、副業というより実質的にフリーランス並の働き方になります。本業の労働時間と合算で週60〜70時間に乗ってくるため、健康面と本業のパフォーマンスを守る運用ルールが必要です。週末稼働だけで月30万円が見えるレンジに入ると、独立も視野に入ります。AI実装の受託で月50万円以上を狙う型はAIフリーランス完全ガイド2026、ハイクラスのAIスキル副業の単価設計はAIスキル副業ガイド、Claude Code×n8nの実装で受託を回す具体例はClaude Code×n8n運用で扱っています。

単価アップの一番のレバーは、AIで作業時間を短縮した分を価格に反映することです。たとえば資料作成代行で「1案件3日かかっていたものをClaude Codeで1日に短縮」した場合、納期短縮を理由に単価据え置きで月案件数を3倍にする、というのが2026年の現実的な伸ばし方です。

確定申告と税金の準備|20万円ルールと住民税

副業収入が出始めたら、税金の準備を並行で進めます。ここを後回しにすると、翌年の住民税通知で会社にバレるパターンが起きます。

給与所得者の場合、副業の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です。所得は売上から経費を引いた金額で、売上ではない点に注意してください。20万円以下なら所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告は別途必要です。

会社員の住民税は通常、給与から天引きされる特別徴収方式です。副業の住民税が会社の特別徴収にまとめられると、給与水準と住民税額の差で副業が露見します。これを避けるには、確定申告書の「住民税に関する事項」で「自分で納付(普通徴収)」を選ぶのが定番です。

経費として落とせる主なものは以下です。

  • 業務用PCやスマホの按分(自宅作業の比率分)
  • 自宅家賃・電気代の按分
  • AIツール課金(ChatGPT Plus、Claude Pro、Cursor)
  • 書籍・オンラインスクール代
  • 取引先との打ち合わせ費用

帳簿は副業を始めた月から付けます。freee会計やマネーフォワード クラウド確定申告のような会計クラウドを月額1,000円台で契約しておけば、年明けの確定申告作業は半日で終わります。インボイス制度については、副業収入が課税売上1,000万円を超えない限り免税事業者を選ぶケースが多く、未経験の段階では気にしなくて構いません。

まとめ|まずは規程確認とプラットフォーム登録から

副業の始め方は5ステップで、規程確認→カテゴリ選定→ツール契約→プラットフォーム登録→初案件獲得の順で踏みます。2026年はAI併用前提のカテゴリ選びが単価を決める軸になり、本業×AIで月10万円以上を狙えるレンジが広がりました。

まず動くなら、今日中に就業規則の副業条項を読み、明日クラウドソーシング1社とエージェント1社に登録する、ここまでで構いません。最初の1案件を3週間以内に取れば、副業が習慣化します。

AI実装スキルで月10〜50万円を狙うルートに興味があれば、オシジョブの無料相談で個別の案件マッチングが可能です。Claude CodeやMCPを使える人には、本業に近い領域の業務委託案件を直接紹介しています。AI副業全体の地図はAI副業完全ガイド2026を、ハイクラス層向けの単価設計はAIスキル副業ガイドを合わせて読むと、自分が目指す副業の型が固まります。

よくある質問

Q. 副業がバレない方法はありますか

住民税を普通徴収に切り替えるのが基本ですが、長期的にバレないことを前提に動くのは現実的ではありません。許可制の会社なら正面から申請するルートを取ったほうが、後の処分リスクを避けられます。

Q. 未経験でも最初の1案件は本当に3週間で取れますか

クラウドソーシングで1日5〜10件応募する運用を続ければ、未経験でも2〜3週間以内に5,000〜10,000円の小さな案件は取れます。エージェント経由の場合は面談から契約まで1〜2週間が目安です。

Q. 副業初心者がやってはいけないカテゴリはありますか

1文字0.3円以下の記事ライティング、1件10円のデータ入力、無償のテスト案件は避けてください。時給換算で500円を下回るうえ、実績にもなりにくい構造です。AI併用前提のマニュアル整備やFAQ作成のような案件のほうが、未経験から始めても時給1,500〜3,000円帯に乗せられます。

Q. 確定申告は20万円以下なら何もしなくて大丈夫ですか

所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告は必要です。住民税申告を怠ると、市区町村から通知が来て後追いで申告するケースが出ます。20万円以下でも、副業収入が出た年は税務署か市役所に確認してください。

Q. 本業の労働時間と合わせて法律上の制限はありますか

労働基準法では1日8時間/週40時間が労働時間の上限ですが、副業先との契約が業務委託(請負)であれば労働時間規制の対象外です。雇用契約で副業する場合は、本業と副業の合算で労働時間管理の対象になります。健康面では週合計60時間を超えると過労リスクが上がるため、稼働は週50時間以内に収めるのが目安です。

この記事の監修者

オシジョブ共同代表

セールスイネーブルメント領域のSaaSスタートアップにシード期から参画し、新規顧客開拓に従事。その後、IT人財事業の立ち上げを経て、オシジョブの共同代表に就任。自らもClaude CodeやCursor、n8n等の生成AIツールを業務で活用し、プロンプト設計からワークフロー自動化まで実践。AI活用人材のスキル評価と企業マッチングを戦略面から推進している。